紙のお話

ミルクパックの再生紙ができるまで このコーナーではミルクパック及び液体飲料等のの再生紙が出来るまでをわかりやすく紹介します。普段私たちが見ることは無い製紙会社の工場を行程ごとにご覧ください。

「古紙回収ボックス」
最近では全国のスーパーや生活協同組合などで古紙回収ボックスが広く普及し、このような光景を見かけることが非常に多くなりました。

「古紙としてメーカーに搬入」
全国で回収されたミルクパックや酒パックのパッケージは、このような形態で古紙としてメーカーに搬入されてきます。そして、回収された古紙は分別され再び紙として生まれ変わるのを待ちます。製造される再生紙の種類によって、使用する古紙の種類も使い分けられることがあります。

「パルパーと呼ばれるミキサーに」
回収された古紙はパルパーと呼ばれるミキサーによって水や薬品と混ぜられドロドロになるまで溶かされます。ある程度溶解が済むと原料はダンプチェストと呼ばれる貯蔵タンクに移されます。

「加工工程で付加された紙以外のものは除去」
この時、再生紙の原料としては利用できないアルミ箔やビニールのコーティング膜、その他加工工程で付加された紙以外のものは除去されます。排出されたものは産業廃棄物となり、業者によって廃棄処分されます。

「パルパーで除去し切れなかった不純物が更に取り除かれます」
ダンプチェストに貯蔵された原料はスラッシュセパレータ、振動スクリーンと呼ばれるフィルターに通されてパルパーで除去し切れなかった不純物が更に取り除かれます。

「原料は次第に均一化されてゆきます」
次に筒状のバルブレスフィルターと呼ばれる機械で何度も揉まれたり絞ったりされながら原料は次第に均一化されてゆきます。

「色目やPhを調節されます」
出来あがった原料は種箱と呼ばれる水路に送り込まれ染料や薬品と混ぜられ、色目やPhを調節されます。その後、いよいよ抄紙機の中へと運ばれます。

「紙を作る直前」
古紙として回収されたパッケージは紙を作る直前にはこのような状態にまで仕上られます。

「一枚の板紙に仕上げていきます」
抄紙機によって原料を一枚の板紙に仕上げていきます。一枚の毛布の上に何層かに分けて原料を乗せ、充分な厚みが乗ったところで今度は押し固めてドライヤーで乾燥させます。

「紙の表面に飛んだ細かいゴミや汚れを検出」
最後の工程では検紙機と呼ばれる装置で紙の表面に飛んだ細かいゴミや汚れを検出し、不良品の発生を未然に防ぎます。

「一枚の板紙に仕上げていきます」
やがて抄紙機の出口より仕上った紙が出てきますが、スリッターで横幅を揃えられカッターで縦幅を揃えられて一枚の紙に仕上られます。

「規定枚数ごとに包装されます」
規定枚数ごとに包装されます。この段階で、最終的な荷姿などがチェックされます。

「大切に保管」
倉庫では、ユーザー様に対して極力良い状態で商品を出荷できるように湿気や直射日光などを避け、大切に保管されます。

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